高野山という場所、数珠づくりの魅力

こんにちは、取材班のタカです!

新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します!

今回、和歌山県は高野山、時間のゆっくりと流れるこの場所で光木阿字館(コウボクアジカン)さんに数珠づくりを体験させていただきました。

 

今回お世話になりました中前さん。

 

取材は初体験の竹村君に丁寧に数珠づくりを教えていただきました。

まず初めにこちらの珠。それぞれ過去、未来、そして現在を表していてひとつひとつ丁寧に磨いていきます。

(干支を書いてくださいと言われたのに星座を書いちゃうお茶目な竹村君)

ひとつひとつ丁寧に通していきます。

色とりどりの綺麗な珠も自分好みに選んで足していきます。

そして自分の名前をこてで焼き付けて。。

 

最後は二人でちからを合わせて編み込みます。

何事もひとりでは出来ない、誰かの力を借りて出来上がっていきます。

 

そして、、

 

ついに、、

 

\ \ \ \  完成  / / / /

 

ちなみに本当の百八個の数珠はこんな長さ。

お遍路などで使われるそう。

 

 

 

中前さんに聞く 数珠づくり

た「本日はお忙しい中、有難うございました。早速ですが、ここで体験を始められたのは先代の方からという流れですか?」

 

な「いえ、うちは木工の仕事では何百年も続いていて私で4代目なんです。数珠づくりは父親を亡くしてから始めまして。世間一般で言われてますように数珠作りした時には親なしというのはこのことかと。何ができるかなって考えた時に、供養だったらこれからいくらでもできるけど、ありがたい材料(木材)を残してくれてたのでそれで何か作ってお供えして供養しようと。そしてふと思ったのが数珠を作ってみようと。今まで四角いものばっかり作ってたのが、今度玉にして磨き上げて組み上げた時にとても心が癒されたんです。これはいいことやなと。父親の供養にもなるしその数珠を持って先祖の供養もできる。高野山に来られる方にもこういう体験をしてもらったらいいんではないかなと思うところから、高野山に泊まられるお客さんは夜が長いのでその時間を使って作ってもらったのがきっかけなんです。」

 

た「そうだったんですね。」

 

な「それを始めたら高野山が世界遺産になって多くの方が来られるようになって、日帰りでも数珠を作れませんかという問い合わせが多くなって、私のとこ来てくれるなら作れますよというのでここでやらしてもらってるんです。」

 

た「特にシーズンとかでいうと、忙しい時期っていつごろですか?」

 

な「最近は秋ですかね。紅葉を見に来られる方も多いので。」

 

た「その足で来られてと。」

 

な「そうですね。私も一人でやってるもんですから、予約していただいてもらってるんです。」

 

た「だいたい年齢層は?」

 

な「36-40ぐらいの女性の方が圧倒的に多いですね。」

 

た「なんだか意外ですね、どうしてなんでしょうか。」

 

な「旅をするのは女性が多いからでしょうか。最初私は高年齢の方が数珠作りをされるのかなと思って始めたんですけど、そうではなかったんです。そして数珠ってお葬式とか暗いイメージがあるかと思うんですけど、そうでなくて自分の心を磨き上げて組み上げるという意味ではね、明るい物でもあるかなと思っております。」

 

た「僕も数珠って仏壇とセットぐらいのイメージでした(笑)でもさっきの制作過程を見て、どこか清らかな気持ちになりましたね。」

 

な「最初にお話ししたように百八つの球にしても煩悩を取り払うという意味で、身を清らかにするというのもあると思いますね。それとお経によってね数珠の球の数も違ってきたりするんです。十四個や十八個など。今日作っていただいたのは、一般に四半念と言いまして、百八個の四分の一で二十七個を組み上げてもらいました。これは宗派を問わないということで皆様持ちやすいかなと。最近はお守り代わりに着けておきたいということで手首にするのもできませんかっていう要望もありますので、使ってもらう方の用途に合わせて手首用も作らせてもらってます。」

 

た「若い方だと腕に着けるのをよく見かけるので、そういうのは普段も使えてありがたいですね。そして先ほど体験の前に目を瞑って合唱の時に色々自分に問いかけましたが、なかなかそういう機会も日常ではないので澄んだ感じがして新鮮でした。」

 

な「普段お忙しく生活されてる中でそんな時間もあったらいいかなと思ってそういった時間を設けさせてもらってます(笑) 普段は本当に時間に追われて一生懸命仕事もされてるんでね、高野山に来たときはそういった時間も持ってもらってという気持ちも込めて体験の中に入れさせてもらってるんです。」

 

体験を通して伝えていきたい事

な「やっぱりこの場所に来てもらうことが一番大事かと思いますね。数珠づくりをしたいなと思って足を運んできてみたら素晴らしい山やったんやなってね。それを知ってもらえたらいいんかと思うんです。」

 

た「なるほど。数珠つくりもですけどこの場所、高野山の良さを感じてもらいたいと。」

 

な「そうですね。数珠を作りに来てみたら素晴らしい山ですねってそこで初めて高野山の良さを感じられる方もいますのでね。」

 

た「その場所に実際に来てみて初めて分かることってのも沢山ありますもんね。」

 

な「そうですね。私も初めて湯飲み作りをしに行った時にそれでお茶を飲んだら不格好な形であっても自分で作ったものは嬉しくてね(笑)  やっぱり自分が手を加えた物ってのは心が入りますし大事にしますから、それは今でも使っていますね。それに今日は素晴らしい数珠を作ってくれましたが、気持ちが一番大事なんでね。」

 

た「同じものでも背景や気持ちで思い入れは変わってきますしね。」

 

な「お土産物だとここで販売して有難うございましたで終わってしまいますけど、体験してもらう中でいろんな話してると知り合いも増えますし、いい仕事させてもらってるなといつも感謝しております。」

 

 

最後に

数珠と聞くとお葬式など暗いイメージがありましたが、こうして自分の人生を見つめなおし、凛とした気持ちになれるものだと初めて知りました。今回筆者は撮影係だったので、次は自分の数珠を作りにいきたいな。。

ひとつひとつを丁寧にお話しいただきお教えいただいた中前さん、本当に有難うございました!

 

また、今回取材させていただいた光木阿字館(こうぼくあじかん)さんに体験をご希望の方は事前予約が必要です。

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光木阿字館

住所:和歌山県伊都郡高野町高野山53

TEL:0736-56-2680

営業時間:9:00~19:00(要予約)

定休日:無休

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